
この春に種まきしたゴボウちゃんたち。
上写真は5月末~6月初旬の様子です。最近の様子は後ほど。
所変わって、

こちらはこの冬の終わりにトウ立ちがはじまったゴボウ御殿。
長期間の収穫を楽しませていただいていたゴボウの居残り組です。
トウ立ち立ち上がり切るまでにかなり時間がかかったゴボウ。
時間をかけるのは立ち上がりだけではありませんでした。

蕾の初期段階トゲトゲわしゃわしゃが現れるまでどれだけ待ったことでしょう。
不安になってしまうほど待ちましたよ。

横からの図は丁寧に扱ってもらえなくて荒くれ果てた絵筆のよう。
黒いブツブツはアブラムシです。
時がぁ〜流れぇ〜、流れにぃ〜流れぇ〜。
歌いたくなるほどに待つことほにゃらら。

丸まってきました。
トゲトゲわしゃわしゃも形に沿って広がりました。
この状態が長く続いたので思わずこの形態が花なのかしらと。
我慢できず割ってみたところ、

しまった!咲こうとしている!
紫系の花なのねという喜び混じりの驚きと、もうちょっと辛抱すればもっと驚くことができたのにという惜しさ半々。
意地でも検索しなかった『ゴボウの花』。
久しぶりに味わった甘じょっぱい我慢風味。
それでもまた長い時間待って待って待ちまして。

やっと!ついに!花の姿が!!
ゴボウの花がイチジク色とは!
こじつけ大感動。

そしてそして?ほんでほんで?
君の満開はどんな姿かな?
と、この姿からの「先」を楽しみに待ちに待ったのですがこれ以上の広がりを見せる気配なく。
待ち飽きて、とうとう検索してしまった『ゴボウの花 満開』。
検索に頼ってしまったものの、驚き大きく。

この頭のてっぺんだけ咲いている状態が満開でございました。
愉快なことに、満開の期間はべらぼうに短い!
そこは抜かりなく儚さを演出するとは。
ゴボウのユーモアは根が深い。
満開に挟まれた真ん中の茶化したゴボウが咲き終わった状態です。
そうとわかれば膨らみの中の状態を見てみましょう。

ちゃんと種になっていらっしゃる。
まだ乳白色です。
渋い木肌色した種色までどれだけの時間を要するのか。
7月初旬の時点ではこの乳白色にほんのり黄色がかった程度でした。
熟成までまだまだ長くかかりそうですね。
ゴボウ栽培回数はまだ数えるほどですが、ゴボウの花を観察できたのは今回が初めてです。
トウ立ちさせないと知ることができない野菜の花の一つ。
まだまだ知らない野菜の花が多いですが、ゴボウのトウ立ちから開花・種熟成までの期間がこれだけ長いとは思いもよらなかったです。
ゴボウより長い時間をかける野菜の花探しの始まりでもあります。
そして今春から生育中の写真一枚目のゴボウちゃんたちはというと、

7月に突入の頃の様子。
真夏の陽光を祝うかのように元気でした。

そして先日の西日本豪雨の後の様子がこちら。
多くの若葉が痛んでしまいましたが、また時間をかけて返り咲いてくれるかと。
半年以上かけて花を咲かせるゴボウですからね。
ゴボウの花の時間のかけ方が半端ないことが伝わったなら幸いです。
まだまだ隠されている面白いことに気付けるよう、気持ちの余裕を持つことの大切さを教えてくれたゴボウ場所よりお届けしました。