花を咲かせ始めた落花生。
今年の落花生は今までにない経緯がありました。
長年に渡り、秋の収穫時のこぼれ落ち(採り残され)ピーナッツが土中越冬し、3月から4月に発芽したものを定植して栽培を繰り返しています。
その発芽数は毎年だいたい20〜30個以上は出ますが、今年はほとんど姿なく。
その理由は、カラスがほじくり食いしたためです。
こぼれ種ピーナッツが土中で芽を出しそうな頃合いに、カラスがピンポイントで堀ったのです。
地表からまだ芽を出す前ですよ、掘り出したのは。
そら対抗できまへんがな。
4月前半に、ピーナッツの自生発芽がもうそろそろやから足元をよく見ておかないとと昨シーズンのピーナッツ栽培界隈を見てみたら、穴だらけ。
その穴の近くには、ピーナッツの殻のかけらと未熟な白色の不発な芽が散らばっておりました。
無造作に掘るのではなく、ピンポイントで掘り出す技能の高さよ。
こらアカン。
と、血眼に探してなんとか確保できたピーナッツ。
これだけ。
定植後もほじくり遊ばれたので(2株が犠牲に)、過保護にトンネルをかけています。
ピーナッツに防衛トンネル利用、史上お初。
なんとか残った自生苗、たったの6株。
これまでは予定区画に定植しきれず選抜から漏れる数が圧倒していたのに、この有様。
カラスの恐ろしい能力は、ピンポイントでほじくり食べた豆が高品質だった点。
血眼で確保した遅咲きの僅かなピーナッツたちは、ひとつひとつ、ひ弱そうな面影が見えるものばかりでした。
今回の写真はすべて昨日6月7日に撮ったものです。
この締めの一枚のピーナッツは、今朝、一輪の花を咲かせていました。
こんなわけで、落花生に関してはカラスに腸煮え繰り返っておりました。
けれども思い込むようにしておりますの。
あのカラスら、熱心にブログを読み込んでくれとるんやな、と。
ピンポイントでこちらの思惑が重なる発芽出現わくわく期間のタイミングばっちりで掘り食べ尽くすんだもの。
マメ科の日誌を熟読されていると思わずにはいられない。
ゼロではなく、なんとか6株は確保できたので御の字とします。
そんなわけでまだトンネルは外さず。
落花生中継にて。